正教会(せいきょうかい、、、)は、キリスト教の教派のひとつ。ギリシャ正教もしくは東方正教会(とうほうせいきょうかい、)とも呼ばれる。文脈によっては「東方教会」(とうほうきょうかい)の語が正教会を指している場合もある。
日本語の「正教」、英語名の""(オーソドックス)は、ギリシャ語のオルソドクシア "" が起源で「正しい讃美」を意味する。正しく神を讃美するためには正しい伝統に基づいた信仰が必要なことから、「正統教会」も意味する。
正教会の組織は少なく無い例外はあるものの、国名もしくは地域名を冠した組織を各地に形成するのが基本である。ロシア正教会・ルーマニア正教会・ギリシャ正教会・ブルガリア正教会・セルビア正教会・グルジア正教会・日本正教会などの地域別の教会組織は異なる教義を信奉している訳ではなく、これらは組織名であって教派名ではないことに注意が必要である。教派名はあくまで正教会であり、「ロシア正教に改宗」「ルーマニア正教に改宗」といった表現は誤りである(どの教会でも洗礼などの機密は等しく有効であるため)。
日本には主にロシア正教から伝道され、現在、日本ハリストス正教会に結実している。日本ハリストス正教会では、イエス・キリストを中世ギリシャ語・ロシア語由来の読み方でイイスス・ハリストスと転写したり、""(アギオ・プネヴマ、聖霊)を聖神と訳したりするなど、用語上、日本の慣例的な表記と異なる点がある。以下、この記事では日本ハリストス正教会で使われている用語を断りなく用いる場合がある。こうした用語については日本正教会の聖書・祈祷書等にみられる独自の翻訳・用語体系を参照。
なお、シリア正教会、コプト正教会、エチオピア正教会、アルメニア使徒教会なども同じく「正教会」を名乗りその正統性を自覚しているが、上に述べたギリシャ正教とも呼ばれる正教会とは別の系統に属する。英語ではこれらの教会はとも呼ばれる。詳細は東方諸教会か、本記事内の非カルケドン派正教会を参照されたい。
